毎日、丁寧に歯磨きをしているようでも、実は磨き残しは出来ます。
特に、歯と歯の間には磨き残しが多くなりがちです。
舌の下には、舌下小丘と呼ばれる唾液腺の出口があります。
唾液の中にはカルシウムなどのミネラルがあり、磨き残しがあるとそこにミネラルが沈着して、硬い歯石となります。
このため、お口の中でも特に下顎前歯部の裏側には歯石が付着しやすいのです。
下顎前歯の裏側に溜まった多量の歯石。歯石は硬いため、歯磨きでは取り除くことが出来ない。歯石を取らずに放置しておくと、歯肉が炎症を起こし、やがて歯槽骨が溶け、歯周病が進行していく。出血や口臭の原因にもなる。
スケーリング(歯石除去)後。歯の概形が露わになった。歯石の影響で歯茎が炎症を起こしており、腫れと出血を認める。歯石を取り除いた後、ブラッシングを丁寧に行えば、歯茎の炎症は治まり、出血もなくなる。歯石除去は歯周病予防の基本となる。
歯周病は、初期には出血程度の症状しかないため、発見が遅れがちです。
歯茎の腫れや痛み、歯のぐらつきなどが起こってからでは手遅れになります。
特にお困りのところが無くても、定期的な検診と予防処置は、ご自身の歯を長持ちさせるためにとても重要です。
ぜひ定期検診を受け、一生自分の歯で食べられるように一緒に予防に取り組みましょう!
神田の歯医者 神田デンタルケアクリニック日付: 2021年12月18日 カテゴリ:コラム, 予防歯科